無謀にも 望遠レンズで昆虫を撮る*その2 飛翔編

意識して飛び出しや飛翔の場面を狙っているのは野鳥ですが、そのことが習い性になって、昆虫でも飛翔場面をついつい狙ってしまいます。
飛ぶ時にまず翅鞘を開き、後翅を開いて飛び立つ甲虫類が主なターゲットです。
ヒメクロオトシブミ P4290135.JPG
これはオトシブミの仲間のヒメクロオトシブミが飛び立つ瞬間を、マクロレンズで捉えた1枚。
下は同じ写真に部位の名称を入れました。
ヒメクロオトシブミ N4290135.jpg

使っているカメラには、シャッターを半押しして待ち構え、飛び立ってからシャッターを押すと、飛び立つ瞬間を含めてその前後が記録されるという、なんともズルい撮影モードがあるのですが、そのモードに頼らず、勘だけで撮った というか、うまい具合にまぐれで撮れたものです。
「飛び立とうとするサインを読み取って、その瞬間を撮った」ことにしておけば、カッコいいかも。


この時期、甲虫ではないのに、思わずレンズを向けてしまうものにクマバチがいます。クマバチ♂は、縄張りでホバリングする黒くて大きなハチで、侵入者を追い払うと、また同じ場所に戻ってきます。これはクマバチの♂が見せる占有行動ですが、見るからに怖そうな姿をしているので、「刺されたらどうしよう」という気持ちが先に立ちます。しかし、これは♂で、針がないので刺される心配はありません。
同じような場所でホバリングするのでオートフォーカスで撮れそうですが、空中でずっと同じ場所にとどまっているわけではなく微妙に動くので、フレームに入れ続けようとするよりも、私はマニュアルにして、フレームに入ったらピントリングを回してピントを合わせて撮ります。
クマバチ P4290104.JPG
正面から撮ると、なかなかカワイイ顔をしています。曇天だったので、ISO800でSSは1/2000。望遠ズームレンズで撮影しています。

ここ数日、集中して撮っていたのは蛾でした。
クロハネシロヒゲナガという長い名前で、体長は11~14ミリと小さいです。ヒゲナガガの仲間の♂は、触覚が自分の体の何倍もの長さがあるので、その姿でどうやって飛ぶの?と思ってしまいます。

川べりを歩いているときに、草はらの中を白く長い触覚をひらひらさせながら♀を求めて飛び回っている♂を何匹も見つけ、撮ってみようと思ったのが運のつき。
長い触覚が邪魔で、速く飛べないだろうって? いえいえ、スピードは追えないほどではないのですが、まったく予測できない飛び方で草の間もすり抜けて飛び、すぐにファインダーから消えてしまうのです。
試行錯誤しながら挑戦し続けること3日。その成果がこちら。

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クロハネシロヒゲナガP4281501.JPG
画面にまったく写っていないものまで含めると、撮影枚数は数千枚を超えていたと思います。
望遠ズームレンズ(100―400ミリ)を使い、焦点距離は100ミリちょっとぐらいが撮りやすかったので、SSを1/2000にして撮影。もう少し練習すれば、マシなものが撮れそうです。楽しみは尽きません。

数日後、とまっている♂を正面から撮ることが出来ました。被写界深度を上げる工夫が出来たら良かったのですが。
P4300190クロハネシロヒゲナガ♂.JPG

同じ日、とまっている♀も見つけました。触覚の長さが♂より短く、根元の部分は色が濃く、太いです。
図鑑の説明では「翅の中央に暗紫色の太い帯がある」のですが、構造色なのでしょう、ファインダーではきれいに見えていても、光の当たり具合の調節がうまく出来ず、暗紫色は再現出来なかったです。
クロハネシロヒゲナガ♀ P4300012.JPG

とまってさえいてくれれば、マクロレンズだろうが望遠レンズだろうが、問題なく撮れます。
このところ疲労感が抜けないのは、この撮影に集中し過ぎた所為なのかも。



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