9月23日早朝の朝焼け
さて、今日の話題はSFTS(重症熱性血小板減少症候群)。
感染したペットの猫を診察した獣医師が死亡した例や、草むらで作業してダニに咬まれて発症した例がニュースになりました。症例が西日本に多かったのが、北海道でも発症した人が出るなど、野生動物の移動に伴って、ウイルスを持つダニの生息域が広がってきているようです。
そのニュースはテレビで見て知っていましたが、高気温がまだ続いていた9月17日のこと。
暑いので7分ズボンで脛をむき出しで写真を撮り歩き、夕方になって、何気なく左足の脹脛に黒いものがあるのに気づき、何かな、泥でもはねたかなと爪を立てると、かさぶたを剥がすよりも簡単に取れました。取れたものを白い紙の上に置くと、なんと、脚があって動いているではありませんか。
マダニでした。マダニが付いていた所は少し赤くなっているようでした。セロハンテープでダニを捕え、テープの接着面同士をくっつけて動けないようにしました。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)のことが頭に浮かんだので、念のために捨てずに取ってあります。
体長は2ミリほど
SFTSを検索すると、発熱、頭痛、下痢、筋肉痛などの症状が出るとありました。
ところが、翌朝(9/18)起きると、体がだるく、朝の散歩はやめにしましたが、食欲もなく、いつもなら9時ごろには撮影に出かけるのに出かける気にもならず、だらだらと過ごすうちに、ちょっと熱があるかもと計ると、37.2度と微熱がありました。
――えっ、これはヤバいんじゃない? 県内初のSFTSの感染者! という言葉が頭を駆け巡りました。
しかし、前日の午前中、持病の定期検査の通院に合わせて、帯状疱疹のシングリックスワクチンの2回目の接種を受けていたのです。(シングリックスワクチンは2か月の間をあけて2度接種し、効能は10年続くというやつ)ですから、発熱がどちらによるものかの判断が付きませんでした。
ネット上のSFTSの説明をいろいろと読むと、SFTSには潜伏期間があって、それは6日~2週間とあったので、この発熱はワクチン接種によるものだと思うことにしました。幸い、発熱は1日で収まりました。
国内にいるマダニと呼ばれる種にはいくつかあるようで、厚生省のサイトでは次のような説明があります。
日本には、命名されているものだけで47種のマダニが生息するとされていますが、これまでに実施された調査の結果、複数のマダニ種(フタトゲチマダニ、ヒゲナガチマダニ、オオトゲチマダニ、キチマダニ、タカサゴキララマダニ)からSFTSウイルスの遺伝子が検出されています。日本では少なくともフタトゲチマダニとキチマダニがヒトへの感染に関与しています。ちなみに、中国では、フタトゲチマダニやオウシマダニといったマダニ類からSFTSウイルスが見つかっており、韓国でもフタトゲチマダニがSFTSウイルスを保有しているとの報告があります。
いくつかのサイトを覗いてみましたが、どこも2~3種のダニの画像は載せてあるものの、「良く見る種」の5~6種の画像をまとめて載せたところは、ひとつしかありませんでした。
「マダニは血を吸わなくても数か月生きる」というのをどこかで読んだ気がしますが、セロハンテープでほぼ密封した個体は、3日経っても生きていました。恐るべき生命力。
赤矢印の脚が動いていました
「最長で2週間の潜伏期間」というのが過ぎるのは10月2日なので、それまでは戦々恐々として過ごすことになります。
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この記事へのコメント
hal-co
千葉ではSFTS以外のマダニ感染症もあるし。
くわえて,千葉県のどこでも,普通の公園でも,一般家庭の植栽にも,マダニはいますし。
今回の発熱はワクチン接種によるものだとしても,どうか油断せずに日々の自分観察を続けますように。
メンバラ
今年の夏はいつまでも暑かったので、脛を出した格好をしてました。草深い所には入らないようにしていたのですが、「あそこで、あのとき」というのが思い当たります。気を付けないと、どこにでもいるんですよね。
ツユヒメ
この時期10月からの、インフルエンザの予防注射、コロナのウイルスの予防接種を検討中です、熱が出たら何が原因か分かりませんね! マダニで検索して見ますと、2016/06/30にもハエドクソウの花の先端で、待伏せしている写真を見ていました。
当地森の池周りでも、イノシシが大木や、石を掘り起こした跡が良く見られます。気を付けなくてはいけません!
メンバラ
モヤモヤとした潜伏期間という2週間がようやく過ぎました。吸血はされなかったものの、咬まれたところが発赤して、蚊に刺されたように少し腫れて、痒みが出て、それが1週間ほど続きました。気を付けないといけないですね。