早朝の散歩で時々顔を合わせる方から尋ねられました。「何と言えば良いのか、よく分からないのですが――茎から直接葉っぱが出ているのって、何ですか?」
「ん?茎から直接葉が出ている?」……まったくイメージできずに首をかしげるばかりでした。その方は「今度、写真を撮っておきます」と言ってました。
数日後、また顔を合わせたので、「この前、おっしゃっていたのは―」と切り出すと、スマホを取り出して写真を見せてくれました。その写真そのものではありませんが、こんな感じのものでした。
ああ、なるほど、茎から直接葉っぱが出ているというのは、こういうことかと理解できましたが、部分的に拡大されているので、見たことはある気がしても、全体像が思い浮かびませんでした。
「この先に生えてますから」と案内され、実物を見てようやく分かりました。
あちこちに若木が生えているヌルデでした。
前に、ここで記事にしたことがある「ヌルデミミフシ」がある場所で、その方に説明したことがあったのですが、その木は高さが3メートルほどもあり、下から見上げていたので、同じ木とは思わなかったようです。
植物の用語を調べてみると、茎、葉柄、果実などの一部がヒレのように外側に張り出して平らになったものを「翼(よく)」と呼ぶんだそうです。「よく分からない」って、分かっていたんじゃないですか。

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