カシノナガキクイムシ
カシノナガキクイムシという小さな昆虫が媒介する「ナラ菌」によって、ナラ類、シイ・カシ類等のブナ科に引き起こされる樹木の伝染病で、市内でもかなりの数の樹木が「ナラ枯れ」と呼ばれ、枯死してしまう被害にあっています。
幹に孔を開けて中に潜り込みます。
孔の中にいてお尻が見えるのが♂で、♂が発するフェロモンに引き寄せられてきたのが♀のようです。
潜り込んだ孔からフラスと呼ばれる木屑を排出します。フェロモンで仲間を集め、大量のカシノナガキクイムシが穿孔し産卵します。
中で育った幼虫は坑道を掘り進むので、フラスが大量に排出され、取りつかれた木の根方には雪のように積もります。
中で育った幼虫は坑道を掘り進むので、フラスが大量に排出され、取りつかれた木の根方には雪のように積もります。
秋でもないのに紅葉したかのように変色しているのが、ナラ枯れの被害にあって枯れてしまった樹木。
枯れた木からは枝が折れて落ちることがあり、公園で下を歩いていた人に当たる事故も起きています。
地方自治体は、伐採費用を捻出するのに頭を悩ませています。
さらに、カシノナガキクイムシにやられた木が腐り始めると、カエンタケと呼ばれる、触れただけでも炎症を起こす毒キノコの菌床になるようで、カエンタケが発見されたという新聞記事を度々目にするようになってきています。
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