Facebookに載せたセミヤドリガの幼虫と、その後、蛹化して羽化までの姿をまとめました。
8月19日、セミヤドリガの幼虫に取り付かれたヒグラシを撮影しました。
白く目立って見えるようになるのは5齢幼虫で、やがて糸を吐きながらセミの腹部から脱落して、繭になるための場所を探すのだそうです。セミは死んでしまうわけではないようです。セミと言ってもそのほとんどがヒグラシの♀というのも不思議ですし、そもそもどうやってヒグラシに取りつくのかも不思議です。興味が湧いた方は、まずWikipediaの記事(https://ja.wikipedia.org/wiki/セミヤドリガ)をご覧ください。
その5日後、林を歩いているときに、上から糸でぶら下がっている白い物体を見つけ、これって、蛹化するためにセミの体から離れて、どこかにくっつこうとしている幼虫そのものでは? というラッキーな出合いがありました。
その時は近くにくっつく幹もないので、杉の樹皮に引っ掛けておきました。
その状態で観察するつもりでしたが、気になって、翌日には樹皮をはがして家に持ち帰り、飼育ケースに入れておいたのです。
ネット上には蛹化後、1週間ほどで羽化するという書き込みがありましたが、室内に置いて、蛹化後15日目に羽化しました。
羽化した後のカラになった蛹
成虫は地味だけど、光の加減によってはかなりきれい。
この幼虫、これまでに何度か見たことはありましたが、何だか分からず、調べもしませんでした。
ようやく幼虫から親の姿まで、1本の糸でつながりました(^^♪
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この記事へのコメント
ツユヒメ
まだまだ 猛暑日のような残暑が続きますね。
セミヤドリガの貴重な羽化の観察をされましたね。
成虫は濃い紺色の光沢があり、綺麗ですね。
ウィキペディアを読みました。
本種は処女生殖をすると考えられ、確認される成虫はほとんど全てが雌で、羽化した雌の成虫は交尾をせず産卵し、その卵からは翌年幼虫が孵化する。ただし極く少数ながら雄の記録もある・・・と
メンバラ
羽化したのは2頭。どちらも♀でした。
セミに取りつくのも、セミがほとんどがヒグラシの♀というのも不思議ですね。