枝に泥だんごがくっついていました。
スズバチの巣でした。
古い図鑑だと、トックリバチ科に分類されていましたが、今はスズメバチ科ドロバチ亜科に分類されています。
実際に巣作りをしているところも、羽化したハチが出てくるところを見たわけではなく、巣作りの様子を観察した方のブログを見ると、まず、ひとつの産室を作り、その巣には徳利の口のような形をした出入口があります。そこに餌となる蛾の幼虫を捕えて運び込みます。蛾の幼虫は殺されているわけではなく、麻酔された状態なので腐りません。
産卵をしたら口を閉じて、隣に別の産室を作り、同じようにして次々に産室を増やしていきます。最後に出来上がった形が写真のように球状になり、どこに徳利の口のような出入り口があるのかわからなくなります。重ねあわされた産室の数は全部で4~16あるのだそうです。
角度を変えながら撮影しました。
羽化した時に脱出しやすくするために、徳利の形をした口の部分が外を向いて作られているのではないかと思います。1ヶ所穴が開いているので、すでに羽化したものがいるのかもしれません。
これまで、家の土台やフェンスに作られた巣を紹介したことがありました。(画像再録)
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この記事へのコメント
ツユヒメ
この時期に穴が空いていなければ、数匹のオオセイボウが
寄生してスズバチの幼虫を食べながら越冬しているかも知れ
せんね。 巣を食い破り寄生するシーンを見たいですね。
メンバラ
オオセイボウは表皮が硬いので、スズバチの針の攻撃に耐えるという記事がありました。オオセイボウ、見たいです!