クスサンの「すかしだわら」と呼ばれる繭に入った蛹をいくつか見つけました。
そのうちの2つは、もぬけの殻でしたが、ひとつだけ重さを感じる繭があったので、持ち帰りました。
繭は網の目状で中が透けて見え、指で押してみると網の目状の俵本体はけっこう硬く、しっかりした糸で固められているという感じです。
すでに羽化すでにしたと思われる軽い繭もあって、それは硬い繭を壊した様子もなく……
どうやって抜け出たのか?
よく見ると、蛹の頭部にあたる部分は細い柔らかな糸で出来ていて、
そこから外に出ることが出来るようになっているようです。
持ち帰った繭から蛹を取り出してみました。
全身に奇妙な模様があります。芸術的ですね。
黒く見える穴のような部分は気門でしょうか。
尾部はこんなふうになっています。
ライフサイクルは「9月下旬から10月にかけて羽化し、卵で越冬する」とあるので、今時分にはとっくに羽化していなければならないはず。今の時期に蛹でいるのは、何か良くないことが中で進行しているのかも……。
中から寄生バエやハチが出てきては困るので、チャック付きの小物袋に入れてあります。
時間をさかのぼって、5月に撮影した幼虫の画像も載せておきます。
「白髪太郎」とも呼ばれ、その名の通りの姿をしていて、とても美しいです。
腹足。
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
ツユヒメ
羽化の際にお尻を引っ掛けて脱出し易くするようですね。
★来年の5月頃に寄生バチが出てくるかも知れませんよ。
https://blogs.yahoo.co.jp/ishortia/23110163.html
メンバラ
なるほど、鉤爪はそのためのものなら納得できますね。
寄生バチ? 驚かせないでくださいよぉ。大事に飼育するのは、ちょっと……。