先日、林縁を歩いた時に榧(カヤ)の実だと思って拾ってきたものがありました。
水洗いすると、表面が滑らかできれいな、ナッツのような種子が出て来てきました。
ネットで調べたカヤの種子には筋が入っていたので、これはカヤの実ではないのかなぁ?という疑問が。
調べると、カヤ(イチイ科)と良く似たイヌガヤ(イヌガヤ科)というのがあるようで、拾ったのはどっちなのかが気になり、拾った場所にもう一度行って枝先を少しだけ頂戴し、落ちていた実も拾い集めてきました。
カヤとイヌガヤの違いが書かれた説明を読んでみると、カヤの葉は硬く、濃緑色で光沢があり、葉先はトゲ状に尖っていて触ると痛いのに対して、イヌガヤは葉がカヤよりも長く、光沢が薄く、柔らかいので触っても痛くないとありました。
触ってみると、先端は尖っているものの、痛くはない……
カヤだと思って拾ってきた実は、イヌガヤのようでした。
そんなことがあって、今日、ホンモノのカヤを探しに出かけました。
最初に向かった場所にあったのは、どれも葉が柔らかいイヌガヤばかり……場所を変えて隣市に足を伸ばしてみても、やはりイヌガヤばかり……
あきらめて家に帰ろうとしたときに、そういえば、以前、市内で実を拾ったことがあって、ここでも記事にしたような……。その時もカヤとイヌガヤの違いなど知らずにいましたし、まあ、帰り道なので、イヌガヤであっても構わないと寄ってみることにしました。
道すがら、カヤかなと思える木が数本生えていましたが、全部イヌガヤ。やっぱりダメかなと期待せずに行くと、そこにあったのは正真正銘のカヤでした(^^♪ 親木らしいそばには若木が2本ありました。
家に戻ってから過去記事を検索したら、2015年9月に落ちていた実の画像を載せていました(T_T)/~~~
一部再録になりますが、カヤの葉と実です。
両者を比較してみます。
左がカヤ、右がイヌガヤ。
葉先を比較すると、
左がカヤ、右がイヌガヤ。 比べると、かなり違いがあることが分かります。
カヤの説明を読むと、同じ属にイチイという木があり、形が似た葉は柔らかく光沢も弱く、葉先は尖っているものの、触っても痛くない―とあり、これって、近所のお宅の生垣のやつなのではないかと、犬の散歩がてら通ってみたら、やはりイチイでした。
赤い部分は食べられますが、中の種は有毒なのだそうで、すぐに拾い食いをするうちの犬には要注意です。
イチイは生垣にも使われますが、葉の形状がまったく違うマキやイヌマキと区別したこともありませんでした。
ボーッと生きてんじゃねえよ! と、チコちゃんに叱られそう……(T_T)/~~~
この記事へのコメント
ツユヒメ
見ないのでこうして見ると、色々と形の違いが分かり面白いですね。
★ヒマラヤスギの球果から翅のついた種が数十個数落ちていましたが
米粒位の種が付いたのは、たったの1個、落ちる前に鳥、落下後は
ネズミが食べたようです。 また行って見ます。
★イヌマキは公園にあり赤くなったものは食べたことがありますが、
イチイの木、実は、まだ 見たことも食べたこともありません。
メンバラ
木の実と花ってあまり関心がなかったせいか、実は知っていても花は見たことがなかったり、果実は知っていても種子の形までは知らなかったりで、老化、硬化し始めている脳には新鮮でした。
イヌマキの串団子状の実の、赤い方は食べられますが、青い(時がたつと黒くなる)方は有毒だそうですから、くれぐれも一緒に食べないようにしてください。