チョウゲンボウとコチョウゲンボウの識別について、これまでに何度か記事にしていますが、この時期、検索されることが多く、多少はお役にたっているのかもしれません。
今回はクイズのように、フィールドではあり得るケースで見てみようと思います。
この日、電柱に止まる猛禽を見つけて近づいてみると、電線が邪魔になって、かんじんの貌が確認できません。こんな時の識別は、貌に頼れません。こんな場合、あなたはどうしますか?
貌が見えるように自分の立ち位置を変えようとしますか?
首を伸ばしてくれました。正面貌が見えたら、わかるでしょうか。
横を向いてくれたら、わかりそうですね。
飛ぶと、別の識別ポイントがわかるので、より識別しやすくなります。
以上は同一個体①です。
【画像を追加しました】別個体①-2。
正面からの画像を除けば、尾羽の模様がある程度認識できるので、貌が見えないからといって焦らずに、他の識別点を探すことです。最初の貌が隠れてしまっている画像でも尾羽の模様がわかるので、それだけでコチョウゲンボウの♀タイプであることが判断できます。
別の個体②です。これは典型的なので、わかりやすいと思います。
【画像を追加しました】別個体②-2のホバリング。
さらに別の個体③です。
距離があって、光の具合で背中の色がはっきり認識できませんが、これも比較的わかりやすいと思います。
【画像を追加しました】 別の個体④です。
①、①-2はコチョウゲンボウの♀タイプ。
②、②-2はチョウゲンボウの♂。
③はコチョウゲンボウの♂。
④はチョウゲンボウの♀タイプ。
チョウゲンボウの「♀と幼鳥」、コチョウゲンボウの「♀と幼鳥」は似ているので、その識別点がよくわからない方は、以前の記事を参照してください。 → こちら
ここでは「♀と幼鳥」を総称して「♀タイプ」と表記しています。
以前の記事の「補遺」のつもりで記事にしましたが、一つの記事としてのまとまりに欠けていましたので、画像を追加しました。(2016-01-13)