映画「アリのままでいたい」には、ガッカリ
映画館で映画を観た最後はいつだったか……思い出せないほど、何年も映画館という所に足を運んでいませんでした。
それが、「アリのままでいたい」という、昆虫撮影の第一人者、栗林慧氏撮影総監督の映画を観てみたいと思い立ち、夏休みになると子どもたちが多くなりそうなので、その前に観ておこうと……上映館を調べ、鑑賞券をネットで予約して……。
小さな上映場所がいくつもあるその映画館は、上映中の映画が何本もあり、そのタイトルの中には「アリスのままで」という洋画もありました。「アナと雪の女王」の主題歌「ありのままで」の大ヒットにあやかろうと、タイトルを考えた人の思考回路は一緒だったのかナ? それにしても、タイトルを見間違えて、別の上映場所に迷い込んでしまうというヤヤコシイことにならないのでしょうかねぇ。
映画というと、悪いイメージが2つあって、そのひとつは座り心地が悪くて、だんだんお尻が痛くなってくる……いつの時代の話だよと言われてしまいそうですが(^_^;)……今は座り心地がとても良くなり、階段状に椅子がセットされているので、前に大男が座ってもスクリーンが見えなくなるなんて云う事もなくなりました。
大音量――これが苦手で、映画館から足が遠のいた原因のひとつなんです。内臓が踊り出さんばかりの大音量の、どこに必要性があるんでしょうかねぇ。
上映開始時間になっても、「アリのままでいたい」のお客さんは、私を入れても7、8人。これで採算が取れるのか、心配になるぐらい。
案の定の大音量で予告編が始まり、それがこれでもか、これでもかと延々と続き……
いい加減にしてくれないかなぁと思っていたら、前の方に座っていたご婦人が席を立ってきて、私がいる席の列の端に座っていた青年に「あの~、わたし『アリのままでいたい』というのを観に来たんですが、場所を間違えてますか?」と聞きました。私も聞きたいぐらいでした。
お金払って、つまらない予告編をなんで延々と観なきゃならないのか? これじゃ、映画館に足を運ぶ人が減るわなぁ。
やっと本編が始まったと思ったら、すぐに期待外れだったことが分かりました。
ゲーム世代の子どもたちに迎合した展開に終始して、挿入される栗林氏の朴訥な話の良さをかき消してしまう構成でした(T_T)
アニメを使ったクワノガタ研究所の所長と子どもを登場させる必要性がどこにあるのか?
工夫に工夫を重ねて生み出した撮影機材と技法で、魅せるシーンになるはずの場面も、余計な効果音とナレーションが台無しにしていました。
来場者にタレントが飼育したカブトムシをプレゼントするなど、マスコミに取り上げられて盛り上がるという筋書きを考えたのでしょうが、この映画を観た子どもたちが、自然の驚異を感じるでしょうか。
ふつうでは目にすることが出来ない自然の神秘をじっくり見るだけで、視点が広がる素晴らしい経験になるはずです。それが、ゲームのキャラクターを生きている昆虫に置き換えただけという印象しか残らないのは、とても残念でした。
またしばらくは映画館に行く気も起きないだろうなぁ……。
以上、「あくまでも個人の感想」でした。
それが、「アリのままでいたい」という、昆虫撮影の第一人者、栗林慧氏撮影総監督の映画を観てみたいと思い立ち、夏休みになると子どもたちが多くなりそうなので、その前に観ておこうと……上映館を調べ、鑑賞券をネットで予約して……。
小さな上映場所がいくつもあるその映画館は、上映中の映画が何本もあり、そのタイトルの中には「アリスのままで」という洋画もありました。「アナと雪の女王」の主題歌「ありのままで」の大ヒットにあやかろうと、タイトルを考えた人の思考回路は一緒だったのかナ? それにしても、タイトルを見間違えて、別の上映場所に迷い込んでしまうというヤヤコシイことにならないのでしょうかねぇ。
映画というと、悪いイメージが2つあって、そのひとつは座り心地が悪くて、だんだんお尻が痛くなってくる……いつの時代の話だよと言われてしまいそうですが(^_^;)……今は座り心地がとても良くなり、階段状に椅子がセットされているので、前に大男が座ってもスクリーンが見えなくなるなんて云う事もなくなりました。
大音量――これが苦手で、映画館から足が遠のいた原因のひとつなんです。内臓が踊り出さんばかりの大音量の、どこに必要性があるんでしょうかねぇ。
上映開始時間になっても、「アリのままでいたい」のお客さんは、私を入れても7、8人。これで採算が取れるのか、心配になるぐらい。
案の定の大音量で予告編が始まり、それがこれでもか、これでもかと延々と続き……
いい加減にしてくれないかなぁと思っていたら、前の方に座っていたご婦人が席を立ってきて、私がいる席の列の端に座っていた青年に「あの~、わたし『アリのままでいたい』というのを観に来たんですが、場所を間違えてますか?」と聞きました。私も聞きたいぐらいでした。
お金払って、つまらない予告編をなんで延々と観なきゃならないのか? これじゃ、映画館に足を運ぶ人が減るわなぁ。
やっと本編が始まったと思ったら、すぐに期待外れだったことが分かりました。
ゲーム世代の子どもたちに迎合した展開に終始して、挿入される栗林氏の朴訥な話の良さをかき消してしまう構成でした(T_T)
アニメを使ったクワノガタ研究所の所長と子どもを登場させる必要性がどこにあるのか?
工夫に工夫を重ねて生み出した撮影機材と技法で、魅せるシーンになるはずの場面も、余計な効果音とナレーションが台無しにしていました。
来場者にタレントが飼育したカブトムシをプレゼントするなど、マスコミに取り上げられて盛り上がるという筋書きを考えたのでしょうが、この映画を観た子どもたちが、自然の驚異を感じるでしょうか。
ふつうでは目にすることが出来ない自然の神秘をじっくり見るだけで、視点が広がる素晴らしい経験になるはずです。それが、ゲームのキャラクターを生きている昆虫に置き換えただけという印象しか残らないのは、とても残念でした。
またしばらくは映画館に行く気も起きないだろうなぁ……。
以上、「あくまでも個人の感想」でした。