ヒメクロオトシブミ♀が揺らん(=ゆりかご)を作成しているのを観察しました。
数日前にも葉の主脈に向かって切り進んでいるのを見つけて、完成までの一部始終が見られると長時間の観察を覚悟したのですが、反対側からも切り進んだ所でなぜか飛び立ってしまったのです(T_T)
右側を主脈まで切り進み、次に左側を主脈に向かって切り進んでいるところでした。
見当が少しずれてしまい、右側と合わなくなってしまいました。
さて、どうするか?
ちゃんと微調整するんですね。
葉の裏側に回り主脈を何ヵ所も咬んでしおれさせ、巻けるようにします。
葉の表が内側になるように、半分にたたもうとしています。
時おり風が吹いて葉が大きく揺れても、しっかりしがみついています。
葉先の方から巻き始めたところ。
ところが、隣の葉に別の個体が飛んで来てとまり……
作業中の葉に移って、揺らん作成中の♀目がけてまっしぐら……
横取りすることがあるのかと見ていたら……
こんな大変な作業をしている時に……(@_@)
♀はそのまま揺らんづくりを続けます。
この後、巻いている途中で葉に穴を開けて産卵するようです。
最初に葉に切り込みを入れているのを見つけてから、ここまでで2時間かかっていて、テニスの時間になってしまったので、観察はここまででした。
風が吹いたり、陽が陰ったりと、自然の中での手持ち撮影はつらいものがありました。
三脚にセットして定点で撮影すれば見やすいものになるのでしょうが、作成途中で葉の裏側にも回るので、一部始終を撮るには、カメラと三脚が2台必要ですね。