危うし コジュリン

毎年繁殖していると考えていた広大な葦原の葦が、この時期にすっかり刈られてしまっていました。これまでにも何度か刈られたことがありましたが、繁殖時期が終わりかけの時だったので、希少種のコジュリンやオオセッカは難を逃れていました。今回は6月上旬に刈られてしまったようで、子育てをしていた小鳥たちは大丈夫だったのでしょうか。

  この日、近くの田圃の畦で、元気な成鳥の姿は見ることが出来ました。
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  子どもに餌を運ぶ様子は伺えませんでした。

その葦原がメガソーラーの基地になるという話も聞こえてくるし、ある市議会議員が最寄駅周辺の開発にひじょうに積極的な発言をしているとも聞きます。

この広大な場所を開発しようとする時には、県に対して届け出が必要になるはずです。
県に申請が出された段階で、開発にストップがかかると期待していました。
しかし、開発理由が「メガソーラー」だと、原子力発電以外に依存せざるを得ない時代ですから、自然保護の面は軽視されて、すんなりと許可されてしまうのではないかと危惧しています。

この記事へのコメント

2014年06月23日 10:03
葦原がなくなり、鳥たちの住み処が少なくなってくると、
来年は見られなくなるかもしれません、心配ですね。
2014年06月23日 21:39
この周辺はいろいろな鳥がやってくる条件がそろっているので鳥のために残してあげたい場所ですね。
2014年06月23日 21:46
当方も太陽光発電の基地があちこちにできています。チュウヒとかが影響を受けそうですが、野鳥たちにとっては受難の時代になったのですね。
2014年06月23日 22:27
野鳥の都合とか、考えてないですからね。
公園の草刈りも、夏鳥、冬鳥の入れ替わる時期に、してくれれば良いのですがねぇ!?






































2014年06月24日 08:21
*コメントをお寄せくださった皆さまへ*

この場所だけの問題ではなく、それそれの方々の身近な場所でも、大なり小なり、こういった問題が起きているのだと思います。
東京オリンピックのカヌー競技予定地として発表されていた臨海公園が、別の都有地に移されたのは、自然保護という観点より、建設費が膨らんだことの方が大きかったようです。開発の問題は、その規模の大小ではなく、「自然と共存している」という視点が喪われつつあるのは悲しい現実です。身近な都市公園でも、下草をきれいに刈りこんで、虫がいない、鳥も来ない公園になってきています。
「喪ってから気づいても遅い」ということを肝に銘じたいと思います。
2014年06月29日 06:16
北海道もあちこちにソーラーパネルを設置し始めています。広大な原野や林がなくなるスピードがあがりそうです。
2014年06月29日 09:43
健康法師*さんへ
北海道でもそうなんですか。
化石燃料を使って二酸化炭素を増やすより、「クリーンでエコなソーラー発電」は素晴らしいということでしょうが、事の重大さは喪ってから知ることになるんでしょう。

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