ヒメベッコウ 跳ぶ

狩りバチの仲間に体長10ミリほどのヒメベッコウというのがいます。
タイトルがハチなのに「跳ぶ」は、おかしいでしょうって? ハチですから、ふつうは「飛ぶ」ですよね。まあ、ご覧ください。

この日、近所をぐるっと回って帰途についたとき、葉の上になにやら動くものが……。
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獲物を捕えたハチでした。

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獲物はクモ。デーニッツハエトリ♀のようでした。

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クモの足は切り取られていました。

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自分の体とほぼ同じ大きさの獲物を運び始めました。


葉伝いに移動するのですが、その瞬間が撮れました。
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翅を広げずに、脚力だけで跳んでいるのがわかります。

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このヒメベッコウより体の大きさが2倍以上あるベッコウバチの仲間が、クモを運ぶ姿を何度か観察していますが、たいていは地面を引きずるように運び、クモの足があちこちに引っかかるので難儀していました。 過去記事は → こちら

ヒメベッコウは運ぶ前に獲物の足を切り取った方が運びやすいし、軽くなるということを学習したんですね。
図鑑には、ヒメベッコウの習性として「運ぶ前にクモの足を切り取る」と書いてあるので、この個体が賢いわけではないようです。




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