私見 チョウゲンボウとコチョウゲンボウ *尾羽での識別(随時改訂)

2011年2月に記事にした後、2012年1月に画像を追加して一部改稿しました。
自分でも識別に迷うことが多いのですが、この過去記事へのアクセス数が多いということは、両者の識別が良くわからないという方が、けっこういらっしゃるということだと思います。
その後に撮った画像を何度か追加して、現在進行形で随時改訂しています。


チョウゲンボウに遭遇する機会は多くても、コチョウゲンボウとなると、そう頻繁には遇えません。
とまっている姿を見ても、成鳥♂なら背中の色が違いますから区別が出来ますが、♀や幼鳥となると、図鑑に書いてある「尾の長さ」、「胸の模様」、「頬髭が目立つかどうか」などの識別ポイントをフィールドで確認するのはむずかしいです。フィールドで両者が並んでいるなんていう光景は、ほとんど見たことがありませんし、実際のフィールドでは、逆光だったり、見上げる立ち位置だったり、背面しか見えないという場合がほとんどで、図鑑の写真と見比べられないことが多いです。
経験値が上がれば、逆光でもそのプロポーションや飛び方の特徴からすぐに判断できるようになるのだと思います。
あらためて整理し直してみました。撮影日はバラバラです。
これは、チョウゲンボウ? コチョウゲンボウ? さて、どちらでしょうか?

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この角度だと、「尾が長い」かどうかの判断がむずかしいですね。


同一個体が飛んだところ。
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チョウゲンボウで、頭が青灰色っぽいので♂。
でも、尾羽が青灰色ではないので成鳥ではないのかもしれません。


ホバリングをしている別個体。これだと良くわかります。
尾羽の特徴から、チョウゲンボウ♂成鳥だとわかります。
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画像を3枚追加します。(2015年12月23日)チョウゲンボウ♂成鳥2枚。
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次にチョウゲンボウの♂成鳥と♀(たぶん成鳥)。
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上が♂成鳥、下が♀。♀の広げた尾羽の模様を良く覚えておいてください。


下はコチョウゲンボウ♂成鳥。上のチョウゲンボウ♂成鳥の背面と見比べてください。
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コチョウゲンボウ♂成鳥は背面が青灰色なので、見上げる位置にとまっている場合でも識別できます。
「チョウゲンボウは電柱にとまり、コチョウゲンボウは電線にとまる」と言われることがありますが、先入観を持たずに、「そういうことが多いけれども例外もたくさんある」と思ったほうが良いと思います。

畦に降りたコチョウゲンボウ♂成鳥の別個体。
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さらに別個体の画像を追加します。
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識別がむずかしいのは、チョウゲンボウ♀と「♀と区別しにくい幼鳥」、コチョウゲンボウ♀と「♀と区別しにくい幼鳥」の場合です。(「♀と区別しにくい幼鳥」と書くのは長いので、以下、単に「♀タイプ」と表記します)

チョウゲンボウの♀タイプは、こんなふうです。
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この個体、上尾筒の青灰色の部分に黒い横斑があるような、ないような……♂幼鳥は上尾筒の青灰色の部分が無斑なのだそうですが、画像がこれだとどっちつかずで、断言出来ないですね(^_^;)


ホバリングしてくれれば、尾羽が良く見えます。
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飛び出しでも尾羽を広げてくれる時があります。
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チョウゲンボウ♀タイプだとわかります。

それでは、これは? 


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同じような姿勢ですが、2枚ともコチョウゲンボウ♀タイプです。
上の尾羽を広げているチョウゲンボウと比較してみてください。


さらに画像を追加します。電線どまりのコチョウゲンボウが尾羽を少し開いてくれました。
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(画像3枚追加 2014年12月21日)


枝どまりの画像を追加します。
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(画像2枚追加 2016年12月21日)


♀タイプのチョウゲンボウとコチョウゲンボウの識別ポイントは、私見ですが、尾羽の模様にあるように思います。いちばん外側には広い帯があるのは、どちらも同じようですが、その内側の帯が明らかに違います。
上の画像を見直してください。チョウゲンボウ♀タイプには、10本ほどの細い帯があり、コチョウゲンボウ♀タイプには、太くはっきりした5本ほどの帯があることがわかります。
この識別ポイントは、多少でも尾羽を広げてくれないとわかりません。しかし、飛び出し時や着地時などに尾羽を開くことが多いですから、その瞬間を見逃さないように。

そうは言っても、撮影している時にそんな余裕はありませんが(^_^;)
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チョウゲンボウ 1020558 (2).jpg

上の3枚は、いずれもチョウゲンボウ♀タイプ。

飛ぶのを真横から撮ると尾羽の帯は見えにくくなるので、尾羽だけに頼る判断は危険です。角度が少し違えば尾が短く見えるかもしれません。


それでは復習です。これは?
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上がチョウゲンボウ♀タイプ、下はチョウゲンボウ♂。


それでは、これは? (2015年1月4日 画像2枚追加)
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2枚ともコチョウゲンボウ♀タイプ。同一個体。

図鑑の解説にある識別点と、この尾羽の模様をあわせて観察すれば、これまでチョウゲンボウだと思っていたのが、未見だと思っていたコチョウゲンボウだったりするかもしれません。
仮に、あなたの知り合いに田中さんと鈴木さんがいて、ふたりの顔付きや体型がよく似ていたとしても、見間違えることはほとんどないのですから、識別出来ないはずがありません。


こちらも参考にしてください。

この記事へのコメント

2012年11月19日 17:31
おっしゃる通りで、♀は全くわかりません。尾羽のバンドの数と太さですか、見る機会があれば注意したいと思います。
2012年11月19日 19:12
有難う御座いました。m(-_-)m コノトオリ
2012年11月19日 20:51
楽しい写真をジックリ見ることができました。これも鳥見の楽しさですね。
2012年11月19日 22:15
なるほどぉ~
これで、♀の区別が、つきます(^^)
2012年11月22日 19:58
健康法師*さん
細部はそういうことになるのでしょうが、細部を検討できるような写真を撮ることに集中した方がいいかもしれません。

fujio*さん
コチョウゲンはそろそろ居場所が定まらなくなりますが、機会があったらまたおいでください。

マイ野鳥図鑑*さん
載せたもの、載せなかったものを集めてみました。テーマで過去記事から抜き出すのも面白い作業でした。

POPO*さん
他にも重要ポイントがありますから、尾羽だけに気を取られずに総合判断してくださいね~。

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