「居候三杯目にはそっと出し」などと言い、食客としてのマイナスイメージが強いですが、ニンゲン世界だけに限ったことではありません。
クモの世界のヒメグモ科に、「イソウロウグモ属」というのがあり、そこに分類される何種類かは、ほかのクモの巣に入り込むものがいることを知りました。
家主が食べないもの、食べ残しを片付けるようです。中には家主が食べている反対側で、ちゃっかりいただいてしまうクモもいるようです。
そのイソウロウグモの存在を知ってから探したのですが…… 今のところ見つけられたのは、シロカネイソウロウグモだけ(^_^;)
これまでに見た中で、ひとつの網に5個体いたのが最大ですが、70個体いたという記録もあるようです。
大きさが2~3ミリしかないので、家主のジョロウグモなどに比べると、ものすごく小さくて、ゴミが引っかかっているぐらいにしか見えないんです。でも、このシロカネイソウロウグモ♀に限っては、銀色に光っているので、一度見れば見つけやすくなります。
イソウロウグモの仲間は居候らしくしているもののほかに、獲物を奪い取るものや、家主を襲うものまでいるんだそうで、弱肉強食はこんな狭い世界にもあるんですね。
8月28日に撮影した別の場所での画像を追加します。
糸がきれいに写ると、また不思議な感じがしますね。