コジュリンとオオセッカの数個体が暮らすこの葦原では、コジュリンの幼鳥が確認されているので、繁殖していることは確実です。
ところが、この場所を開発しようとする動きが見られるようになりました。この場には似つかわしくない方々が「現地調査」にやってきます。今年になってから二度、そういう方に会いました。
開発に意欲を燃やす方々は、この場所が駅から徒歩圏であることに主眼を置いているようですが、低湿地ですから、大きな地震が来たら液状化することは目に見えています。
土地や建売住宅を探している人たちも、今回の大震災で広範囲に起きた「液状化」という状況を認識するようになったので、元々どういう土地だったかをきちんと調べてから購入するようになるはずです。
ですから、液状化対策をいくら講じても、それに要した費用は売値に上乗せされて高くなり、低湿地だったと知った人は手を出さない……開発するだけ損をするということになります。
二度目に会った他県ナンバーの高級乗用車に乗った方には、ここは貴重な野鳥の繁殖地なので、もし開発ということにでもなれば、さまざまな自然保護団体から反対の狼煙があがり、開発を中断せざるを得なくなる可能性が高いことを説明しました。携帯電話に鳥の名前をメモしていましたが、どこまでわかってくれたか…
この記事へのコメント
年中無給
POPO
森田知事にも、視察して欲しいです。
松の陰
液状化するのが目に見える場所でしかも貴重な場所なのに開発なんてもう時代遅れって本気で思います。
そういう仕事なんで仕方ないのでしょうが、考え方を変えてしまえばいかに愚かなことをしようとしているのか分かるはずなのですが・・・
サラ&メル
民間企業だけでなく、公共団体の中にも経済性・効率性しか念頭にない首長や役人は多いですね。
マイ野鳥図鑑
とりあえず鳥でも
メンバラ
貴重種だからということだけではなく、生物多様性を守っていきたいです。それにはどういう生き物が、どのように暮らしているのかを知る必要があります。繁殖場所だけを保全しても、周囲の生態系が崩れてしまったのでは維持できませんからね。