野鳥観察施設でのことでした。バンが営巣している池の浮島に向かってアオダイショウでしょうか、ヘビが泳いできたのです。それに対して、近くに営巣しているカイツブリも加わって4羽で力を合わせて威嚇したのですが、ヘビは強引に上陸してしまいました。
カイツブリも精一杯威嚇します。羽根を大きく広げてヘビに立ち向かっていったのが♂でしょうか。以下連続した3コマです。
ヘビが攻撃すると、すかさず身を引いて、牙から逃れます。
8分後、さらに右側にある営巣箇所に近付きます。
バンはなすすべもなく一定の距離を保って威嚇を続けます。
ヘビが営巣場所に進入してから20分ほどは、バンは威嚇行動を続けていたのですが、いつの間にかカイツブリはその場から去り、バンはその場で羽づくろいを始め、緊張感というものが霧消してしまいました。
50分後、胴体を膨らませたヘビは、ゆっくり引き上げていきました。
弱肉強食とはいえ、敵に立ち向かう野生の強さを目の当たりにしました。
とても敵わないとわかると、身を挺してまでは敵に挑まず、次の繁殖を準備するのが自然の摂理なのかもしれません。