50分後に巨大地震

1週間ぶりに記事をアップします。
ご心配をおかけしました。物的な被害は少なかったのですが、精神的なダメージは大きかったです。
震災当日のフィールドは、トビがやたら多いという印象でした。猛禽の出が悪く、早めに帰ろうとしていた時、チョウゲンボウが杭に止まっているのを見つけました。
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3月11日13時50分撮影。

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飛び立ったあと、少し離れた上空でホバリングしていました。
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3月11日13時56分撮影。


このホバリングを撮った後に帰路につき、その日の最後の撮影から50分後、わが町に入ろうかというあたりにさしかかったときに、東北地方太平洋沖地震が発生しました。道路が波打ち、とても走っていられず、周囲に何もない空き地に車を乗り入れ、揺れが収まるのを待ちました。
途中の信号はどこも消えていて、抜け道にしている裏道では大谷石の塀がバッタリ倒れ、かろうじてその脇をすり抜けて家にたどり着きました。帰ってからも大きな余震が何度も来て、生きた心地がしませんでした。
震源地から離れていてもこうなのですから、直撃を受けた被災地の皆さまが襲われた恐怖は計り知れないものがあります。
いつものように夕方までフィールドにいたら、橋や法面が崩れて通行止めになったり、路面のひび割れで通行できなくなった道路もあったようなので、家までたどり着けなかったかもしれません。
鳥が少なかったのは、地震を予知して、「早く帰った方がいいよ」と伝えようとしてくれていたのかもしれません。
しばらくの間、鳥見をする場所は自宅の庭と歩いて行ける所に限りますし、節電のため、記事の更新は間が空きますので、ご了承ください。


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