身近には、いろいろ面白い生き物がいるもので……今日紹介するのは、「こうがいびる」。
「甲がイビル」、「公害ビル」でもなければ、「郊外ビル」でもなく……。
タイトルに!マークを付けておきましたが、
モノですから、ニョロ系がダメな方はご退席くださいね。

庭の石をひっくり返すと、5cmぐらいの黒いニョロニョロっとした、蛭(ヒル)のようなものがいることがあります。それはクロコウガイビルという名前のようで、漢字で書くと「黒笄(こうがい)蛭」。
田んぼに水を供給している水路の壁面にいたのが、これ。
気持ち悪い姿をしています。ナントカコウガイビルという名なんでしょう。
頭部を拡大すると、こんなです。半月形の頭部が笄(こうがい:髪を整えるための道具)に似ていることから付いた名前です。全長は50~60cmほどもありました。
こんなに大きい(というか、長い)のは、初めて見ました。「扁形動物」に分類される下等な後生生物で、寄生性のものが多いと辞書にありますが、これは寄生するわけではなく、ナメクジなどを捕まえて食べるようです。ヒルと付いていますが、ヒルは環形動物に分類されるので、形状が似ているということでヒルと付けられたようです。
【追記】これは外来種のオオミスジコウガイビルでした。